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  私のネイチャーフォト機材(フィルム時代)

 登山トレッキングの際に持ち歩くカメラ機材はできるだけ軽くしたい。
 私の場合、長年、カメラがオリンパスのOM2が2台、レンズがZUIKO 18mm F3.5、ZUIKO 28mm F2,8、TAMRON SP 90mm F2.5 TELE MACRO、TAMRON SP 500mm F8の4本だった。軽くコンパクトで超広角から超望遠までカバーする組合せだ。総重量は2.9Kgと最軽量システムになっている。
 レンズはいつでも交換可能なように、ウエストバッグに入れて歩いていた。フィルムはエクタクローム又はコダクローム。なお、三脚は登山には持参しない。重たく長く持ち運びに不便で使うには準備に時間を取られ被写体が逃げてしまう。動かない植物撮影にも使わない。高山植物の生えている土壌を傷つけてしまう。登山道では通行の邪魔になる。


私のフィルム時代の機材2

 私のトレッキング用機材(フィルム時代)

 風景に重点を置いて、鳥や蝶はそれなりに撮れればよいと割り切った旅スタイルの機材。デジタルカメラに切り替えるまで長期間使った。
カメラがニコンのF−801が2台、レンズがAFニッコールの24-50mmF3.3-4.570-210mmF4-5.6の2本。総重量は2.7Kgと軽く、レンズ交換が不要で、秒3コマのモータードライブが内臓されている。もちろんAFでAEだ。
 2ヶ月間の砂漠地帯海外取材でもメイン機材として使用した。砂が入ってすぐ壊れるだろうとの予想に反して、最後まで正常に使えた。トランクの奥にしまっていた予備機材を取り出さずにすんだ。露出も当時ニコンだけのオリジナルだったマルチパターン測光のおかげでポジフィルムを補正なしに気軽に使っても問題ない妥当な露光だった。名機だった。


 撮影フィルムを見直して気づいた改善すべき点

 過去に登山やトレッキング中に撮影したポジフィルム約5000コマを今回ホームページを作るために見直した。蝶や野鳥の写真を全てチェックしての感想は
(1)野鳥は500mmレンズ程度では24mm×36mmのフィルム中に3mm以下のサイズで写っているので人様に見せる画質ではない。最低でも2000mmは必要である。
(2)蝶の写真は90mmMacroで撮っていたが、例外なく画像処理時にトリミングしている。大幅にトリミングしている写真が多い。大幅なトリミングで画質を落としている。90mmでは焦点距離が短すぎる。200mm程度のMacroレンズが必要と考える。
(3)高山植物の撮影は一般風景写真の撮影の一分野と言えるので広角から標準レンズがあればよい。

(注1)持ち歩き可能な2000mmレンズは存在しない。デジタル一眼レフの場合焦点距離が35mmフィルム換算で1.5倍から2倍相当になるが、それでも1300mmから1000mmレンズが要るが適当なレンズは存在しない。
(注2)90mmレンズでも蝶に接近できれば画面一杯に撮影できるはずだが過去の実績はそれが無理だということを示している。近づけば逃げる蝶が一般的だ。追い続ければいつか近接撮影が可能なタイミングが訪れるだろうが、登山行程時間があり、あまり深追いできない。また近づけない場所に止まることもある。


一番酷使した仕事カメラ

  一番使い倒したカメラ(フィルム時代)

 ニコンF3は仕事用。とにかく丈夫なカメラ。10年以上ほぼ毎日使ったから操作法は身体が憶えている。フォーカスも露出もマニュアル操作だが、頭で考えなくても勝手に手がカメラを操作してシャッターを無意識に押している。身体で覚えているから暗闇でもフィルムの交換からシャッター速度や絞りの変更まで考えないでできる。カメラは身体で覚えるまで使うべきだ。カメラの性能比較に過度に神経を使うより、使い込んで慣れるほうがはるかに大事だ。

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