クロアゲハの♂はほぼ全身真っ黒。後翅裏面にうっすらと赤い斑が出ている。クロアゲハの脚の長さに驚いた。蝶図鑑はどれも死体を撮影したものばかり。羽の模様はわかるが、色は多少退色している。解説文も羽の模様についてばかりだ。胴体や脚や頭部の様子などまったく読み取れない。胴体にピンが刺さっていて、萎びて細くなっている。写真を見て初めて胴体がこんなにも太く、脚がいかに長いかを知ることになった。クロアゲハは前翅を羽ばたかせたまま短時間の吸蜜で次の花への移動を繰り返す。