オオワシ/haliaeetus pelagicus/Steller's Sea Eagle/Белоплечий орлан

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オオワシ
オオワシ (学)haliaeetus pelagicus (英)Steller's Sea Eagle (露)Белоплечий орлан 絶滅危惧U類(VU)

撮影日:2010年02月15日 09時00分  撮影場所:北海道根室市の風連湖

機材:Nikkor VR500mmF4G Teleconverter TC-20EU Nikon D3
撮影データ:1/1600sec F8 ISO400 f=1000mm

 雪を頂いた知床半島の山並みを背景にオオワシが乱舞する。凍結した真冬の風連湖になぜオオワシが集まっているのか? 凍結した湖の下に網を入れておいて翌日引き上げる氷下待網漁(こおりしたまちあみりょう)が行われているのだが、商品価値のある氷下魚(こまい)、胡瓜魚(きゅうりうお)、公魚(わかさぎ)、チカ以外の雑把(ざっぱ)と呼ばれるその他の雑魚をその場でより分け捨てるからなのだ。漁師さんたちが漁獲物をスノーモービルに連結したソリに積んで立ち去ると、捨てられた雑把を頂こうとオオワシ、オジロワシ、トビ、ハシブトガラスが待ち構えているのだ。
それにしても昔は(札幌五輪より前の話)、氷下魚や胡瓜魚などは、雑魚扱いですごく安い庶民の食べ物だった(今は結構高い)。氷下魚は冬季、屋外で凍らせてかちかちに乾燥させたものを、金づちで叩いて身をほぐし、婆さんたちが番茶をすすりながら口にしていた。胡瓜魚は、きゅうりの匂いがする魚で、柳葉魚(ししゃも)の代用品だった。